ブログ
4.182018
コミュニケーションツールの変化を感じる時間
新年度もスタートしましたが、
みなさまどのようにお過ごしでしょうか?
弊社はこの時期(3月末-4月初旬)には
- 新入社員研修
- 昇格研修
など研修の実施が続きます。
新年度ということで講師を受託する
専門学校の
- 講師会議
- オリエンテーション
- シラバス作成
講義の準備に追われます。
まさに繁忙期であります。
そのバタバタ期間が落ち着いた頃に
美術館に行ってまいりました。
行き先は…
練馬区立美術館
地元練馬にある美術館です。
美術館のそばの公園には
これらのカラフルな動物のオブジェがありました。
さて、今回の来館の目的は
これです ↓
練馬区独立70周年記念展
「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
そうです、レイモン・サヴィニャックの展覧会を観に来たのです。
私もパネルで撮影してしましました(笑)
(決して怒っている顔ではありません)
今回の展示は
過去最大級規模の国内展示だそうです。
練馬区立美術館での開催(4/15終了)後、
- 宇都宮美術館
- 三重県立美術館
- 兵庫県立美術館
- 広島県立美術館
の4館を巡回するそうです。
ところで、みなさんはレイモン・サヴィニャックをご存知ですか?
ポスターを見たら
「これ見たことある!」
というくらい有名なポスターを多く手がけています。
パリ出身のアーティストで
41歳にして
「牛乳石鹸・モンサヴォン」
のポスターで一躍有名になった
遅咲きのポスター作家です。
2002年に亡くなるまで
20世紀中にたくさんの作品を世に出しています。
手がけた企業の中でも
- AIR FRANCE
- BIC
- CITROEN
- DUNLOP
これらの作品はポスターやポストカードでよく見かけます。
日本の企業も手がけており
- 森永チョコレート
- サントリー
- としまえん
等のポスターを制作しています。
彼のポスターは
「ただの広告」
ではなく見る人をハッピーな気分にさせてくれます。
- 色使い
- 登場する動物
- 人物の表情
まさに、フランスのエスプリを感じます。
同時に温かみを感じさせてくれます。
今回の展示、過去最大級というものの
他の有名なポスターで見れないものもありました。
いささか残念ではありますが、
としまえんのカードも購入でき満足です。
21世紀に入りコミュニケーション(広告)ツールが多様化しました。
デジタルデバイスが増え
これまでTVが圧倒的優位であったのが
- インターネット
- SNS
といった手法になっています。
マス(大衆)を相手にした広告だけでなく
パーソナル(個人)に向けた広告も増えています。
検索連動型の広告などがこれに当たります。
マーケティング3.0などという言葉も10年近く前から耳にします。
プロダクトアウトからマーケットインへと消費が移る中で
いかに効率よくコミュニケーション(広告)するか?
といったことを企業は考えます。
また、技術の進化で
- 「3Dプリンター」(立体物作成)
- 「VR」(バーチャルリアリティ/仮想現実)
- 「4D」(立体+時間の流れ)
などが個人で体現できるようになっています。
50年前とはコミュニケーションツールが明らかに進化しているのです。
(バックトゥーザフューチャーやドラえもんの道具にはおよびませんが)
そんな時代だからこそ
20世紀のコミュニケーション(広告)手法ともいえる
ポスター(リトグラフ)
これにメッセージを託した
サビニャック の作品を改めて観ると
メッセージの受け手を意識していることを強く感じます。
人間のコミュニケーション要素の半分をしめると言われる
「視覚」
という感覚に訴えかけることの重要性を認識しているものです。
「動画」
ではなく
「静止画」
だからこそ伝わる温もりを作品から感じたのだと思います。
人間の手だからこそ作り出せること、
手の温もり
これを改めて見ることができました。
ファストファッションも良いですが
職人のファット ア マーノ(手作り)これも良いものです。
昔の作品にふれて今を見返す、
まさに温故知新の機会が作れました。
サビニャック展、全国にて楽しめます。
ご興味ある方はぜひご覧くださいませ。
それ以外でも、アートに触れてみてはいかがでしょうか?
森下