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2024年ファッションビジネスで取り組むこと

このたびの令和6年能登半島地震により、被災された方々に心よりお見舞い申しあげます。

みなさまの安全と、一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

年が明けて早くも3週間が経過します。

23AWシーズンは暖冬によるアウターの不振が不調要因です。

セール期に入っても気温が下がらず各社不調の様子です。

2024SSシーズンには回復できるのでしょうか?

その一助になるか分かりかねますが、

前回のコラムに続き、タイトルの件について記します。

 

2024年度に取り組むことは…?

 

ファッションビジネスにおいては

  • 「人:ヒト」  <人財>
  • 「物:モノ」  <商品>
  • 「器:ウツワ」 <店舗>

このように要素分解して語ることが多くあります。

それに準じて展開します。


1.ヒト= 人財

ITリテラシー/DXデジタルスキルの向上

デジタルスキルの向上は、ファッションビジネスにおいても必要不可欠となっています。

  • EC、オンラインショッピングの対応やWEBでの発信
  • SNSの活用、インフルエンスやシェア(情報発信)

デジタルを活用したマーケティングや販売活動を強化していくためには、

スタッフのITリテラシー向上(デジタルスキルを向上)させる必要があります。

 

多様な人財の活用

多様な人財を活用することが重要です。

多様な価値観のスタッフを採用し、教育していくことでお客様との接点が増えます。

多様なバックグラウンド(背景)を持つ人財を採用し活用することが、

企業の競争力を高めることにつながります。


2.モノ= 商品

SDG`sへの対応がファッションビジネスにおいて必要です。

  • サステナビリティへの対応
  • 個性や多様性への対応
  • ニューノーマル時代のニーズへの対応

サステナビリティへの対応は、ファッションビジネスだけでなく産業界全般の課題です。

環境に配慮した素材、生産や加工方法でのムダをなくす。

サステナブルの意識が高くなった社会のニーズに対応していく必要があります。

個性や多様性への対応も重要です。

社会環境が変化してライフスタイルや価値観が多様化しました。

生活者のニーズを満たす商品を開発していく必要があります。

コロナ禍以降のニューノーマル時代へのニーズ対応も求められています。

EC(オンラインショッピング)の普及、

オンラインMTGの普及による働き方の変化など、

ライフスタイルが変化しています。

時代に合わせたライフスタイルに対応した商品を開発していく必要があります。


3. ウツワ=店舗

  • リアル店舗の役割の再定義
  • OMOの推進

オフラインやフィジカルとも言われるリアル店舗の役割を見直すことが必要です。

オンラインショッピングの拡大により、リアル店舗の役割は変化しています。

リアル店舗において顧客は以下を求めます。

  • 実際の商品を確認する、試す(試着)
  • スタッフからのアドバイスを受ける(接客)
  • 店頭において世界観を感じる(体験価値)

これらを提供することで、EC(オンラインショッピング)との差別化を図ります。

また、OMO(Online Merges with Offline)の推進も重要です。

オンラインとオフラインを合わせた顧客体験の提供を実現することで、

顧客の利便性を図ることができます。


それ以外の重要な要素も記したいと思います。

< 物流>

  • サプライチェーンの効率化
  • 配送コストの削減

サプライチェーンの効率化も重要な課題です。

コロナ禍によるサプライチェーンの混乱は、ファッション業界にも大きな影響を与えました。

サプライチェーンの見える化

リスク分散(時間やコスト)

これらを図ることによりサプライチェーンの安定化ができます。

特に配送コストの削減は重要な課題です。

配送方法の見直し

物流業者との連携強化

これを推進することで、配送コストの削減を実現することができます。

<インバウンド>

  • インバウンド需要の回復
  • インバウンド向け商品の開発

インバウンド需要の回復は重要な課題です。

コロナ禍により、インバウンド需要は大きく減少しました。

インバウンド需要の回復に向けて

海外の消費者のニーズを把握することが重要です。

2023年度の訪日外国人は2,500万人にのぼります。

2019年の3,400万には及びませんが2024年NO予測では更新する見込みです。

団体旅行客だけでなく、個人旅行客も増加している様子です。

それに伴い、インバウンドの消費にも変化が見られます。

モノ消費(買物)からコト消費(体験)への消費が変化しています。

インバウンドの消費も国内消費と同様に変化していることを意識しなければなりません。

インバウンド向け商品の開発を進めていく必要もあります。

  • 日本らしい商品やサービス
  • 日本に求める体験価値

これらのニーズを理解してインバウンドにおいてもリピートしてもらうことが課題です。


 

長々と書いて参りましたが、課題を解決することが必要です。

ファッションビジネス企業は、現状を分析して新たなビジネスモデルの開発や経営戦略の構築が求められています。

みなさんも、自身の課題を再認識して成長に向けた目標を設定してはいかがでしょうか。

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