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12.42017
ファッションビジネスの志願者を増やすには?
寒さが本格化しアウターが必需の時期となってきました。
北海道では雪の日が続いていると聞きました。
みなさまも冬支度はお早めに!
11月後半に人材開発を仕事とする有志の会合を数回開催しました。
ファッションビジネスの現場にて
接客
販売
トレーナー、コンサルタントといったメンバーです。
色々と情報交換をすることが出来て有意義な時間となりました。
そこで話題に上がったことを記します。
政府が掲げる「働き方改革」
これは、ファッションビジネスにおいても大きな課題です。
この改革を推進しながらキャリアアップを支援することが必要と考えます。
そのためのポイントは以下の3つではないかと話題になりました。
・職場環境の見直し
・待遇改善の推進
・キャリアサポートの充実
では、それぞれ具体的に記します。
・職場環境の見直し
A: 最近、「スタッフが定着しない」という相談多くないですか?
B: 特に20代前半のスタッフが多いですよね?
C: サトリ世代だからしかたないという意見も聞きますね。
D: でも、その世代でもガッツある人もいますよね!
A: 確かに20代前半が目立つけど、転職を繰り返すアラサーも多いよね!
ファッション販売の現場での離職(退職)理由の1つに
「職場での人間関係の悪化」
簡単には、トラブルがあげられます。
これは、新規店舗よりも既存店舗に多く見受けます。
多数の中に一人が入っていくことには
ストレス
が大きくかかるものです。
なおかつ、受け入れる側は普段の行動に
「新人を教える」負荷が上乗せされます。
入る側、受け入れる側の双方に負荷がかかるのです。
これまでは、店長のスキルやスタッフの資質に視点が向きがちでした。
本来必要なのは、
受け入れ環境の整備
新人をフォローアップする人財の育成
つまりは…
「仕組み作り」∙
であると我々の意見はまとまりました。
・待遇改善の推進
少子高齢化で労働人口が減っています。
それに伴い、新卒∙中途ともに就活は売り手市場の状態です。
A: 今年の新卒は予定通り採用出来ましたか?
B: うちは内定辞退が合ったようです。
C: 他業種を選んでいるようですよ
A: 業界内でより大きい企業を選ぶケースもあるみたいだよ!
B: やっぱり基本給20万円越えしないと選んでもらえないですね…
C: 他業界はそれくらいはもらえますもんね。
このようなやりとりが長く続きました。
労働者の所得向上を政府が後押ししています。
これにより、給与水準は少しづつではありますが上昇傾向にあると予想します。
小売業やサービス業においても給与水準は上がるはずです。
ただし、他の産業の方が給与水準が高いことには変わりありません。
他より、給与水準が低いままであれば
これまでと同様に他業界が人気職種となります。
「やりがい」
これがあれば仕事が続くというのは
昔(昭和)の話なのです。
やった分だけ所得が増える
これは資本主義においては当然の話ですが
我々の業界においてはまだ実践出来ていません…
給与を含む待遇改善の課題に取り組むことは急務です。
・キャリアサポートの充実
ファッションビジネスに就く若者の多くは
キャリアビジョンが描けていません。
その多くは、会社からキャリアパスを聞かされておらず
販売からステップアップするキャリアが店長しか見えていません。
店舗系の統括業務の役割であれば
SV(スーパー ヴァイザー)
エリアマネージャー
商品系の役割であれば
バイヤー
MD(マーチャンダイザー)
上記のようなステップアップが多く見受けられます。
接客/販売を続けていてはキャリアアップがないのが現状です。
しかしながら、熟練の接客/販売が出来るスタッフの育成は
これからの店舗運営において必須事項です。
これを実現するためには、
トレーナー
コーチ
といった育成のスペシャリストの役割を確立するべきではないでしょうか?
この役割なら管理職ではなく、接客マイスターとしてのキャリアアップが図れます。
また、ワークライフバランスの観点からも仕事と家庭の両立にも繋がります。
我々が話した結論は、
・定着率を向上する
・ファッション販売の魅力を発信し続ける
これらを突き詰めていくことでファッション販売の志願者を増やせるのではないか?
これを前提に各論を解決していくことで、
人財育成にも繋がるのではないかと考えます。
賛同いただける皆様からのご意見をお待ちしております。
みんなでファッションビジネスを発展させていきませんか?
森下