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1.182025
CX(顧客体験価値)向上のためのOMO戦略
2025年1月18日
遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。
年末は関西に帰省し墓参りをして参りました。
早いもので阪神淡路大震災から30年が経過します。
年末年始のドラマの再放送でもストーリーの中で震災が描かれていました。
歳をとったせいか、そのシーンを見るたびに思い出し涙しておりました。
30年経った今自分はファッション業界で身をなしておりますが、
神戸地区のファッション企業の再建は60〜70%程度と報じられていました。
自然災害の多い日本。
今後は被災地域の再建に携われるビジネスを展開したいと考えます。
年末のクリスマス商戦、新年のセール商戦においてファッションビジネスは厳しい環境にあります。
この要因は、9連休という大型連休に起因しているのではないでしょうか?
9連休ということで、帰省や国内外の旅行などが盛況でそちらに支出が回ったことが予想されます。
それにより、以下のことを店舗スタッフから聞きました。
- クリスマスギフトの予算が低下
- セールでの買い控え
- 寒くならないためアウター需要が低い
今後も予想されることですので、販売計画とMDの見直しは必須です。
いかにファンを作りプロパー(正価)販売での売上シェアを上げるかが課題です。
お客様が求めていることを考える
EC販売がスタートして約30年経過します。
今やECを利用したことがない方の方が少ない状況です。
私も直近で家電量販店の福袋でGoPro(カメラ)を抽選販売に当選し購入しました。
ECはなんとも便利です。
以前にも記しましたが、小売業にとっては実店舗とECを共存させることが必須です。
OMO環境の整備と実践することが重要です。
そのために必要なことを記します。
- オンラインとオフラインで共有できる顧客体験の提供
- 顧客エンゲージメントの強化
- データに基づいた意思決定と行動
1.オンライン(EC)とオフライン(店舗)で顧客体験の共有
- いつでもどこでも
お客さまは、初見の商品を実店舗で見て触って試着して確認したいと思います。
商品を気に入った際、店頭で購入するか、ECで購入します。
また、ECで商品を選び、実店舗で受け取るというケースもあります。
ショールーミングとウェブルーミングといったシームレスなショッピング体験を期待しています。
- オムニチャネルでのサポート:
お客さまは様々なチャネルで問い合わせに対応してもらいたいと考えています。
ECではチャットボットやメール店舗では電話や接客といった具合です。
OMO戦略では、これらのチャネルを統合し、一貫したサポートを提供できます。
2. 顧客エンゲージメントの強化
- パーソナライズされた体験OMO戦略では、お客さま情報共有も重要です。店舗での接客でのヒアリングや購買履歴などの情報収集に基づき、ECサイトでのリコメンドやクーポン発行などをパーソナライズにすることができます。
- コミュニティ形成
SNSやアプリを活用し、お客さま同士が交流できるコミュニティを形成することによりブランドへの愛着を深めてもらうことができます。
- 体験型マーケティング
実店舗ではスタイリング提案など接客体験を提供することができます。
将来的にはECサイトでARを使って商品を試着できるようなことも考えられます。
3. データに基づいた意思決定と行動
- 顧客行動の可視化:
OMO戦略では、お客さまのオンライン上とオフライン上の行動データを統合的に分析することができます。
これにより、お客さまのニーズや嗜好を深く理解し、より効果的な商品開発やサービス提供などの施策を実行できます。
- 在庫管理の最適化:
実店舗とECサイトの在庫データを連携することで、過剰在庫や欠品による機会損失を防ぎ、顧客満足度向上に貢献できます。
OMO環境の整備のために
- 顧客視点
店舗(EC)起点ではなく顧客視点に立ち、顧客が何を求めているかを深く理解することが重要です。
- 組織全体の連携:
OMO戦略は、EC部門と店舗、マーケティング部門やIT部門などの組織全体が連携して取り組むことが重要です。
- 柔軟な対応: テクノロジーの進化や顧客ニーズの変化に柔軟に対応していくことが求められます。
私自身もオンラインについてはまだまだ勉強中です。
今後IT環境のさらなる発展により買い物環境も変化します。
みなさまも時代をキャッチアップすべく準備を行ってはいかがでしょうか?
森下